良い文章とは、なんでしょうか。
それは第一に「言いたいことが明確な文章」です。
言いたいことが自分でもよく分かっていないときに、表現の工夫をしても意味がありません。
それは第二に「頭を使わなくても、読むそばからスラスラ分かる文章」です。
読んでいるときには頭を使わず、読んだ後に頭を使いたくなる文章が良い文章です。
「おわりに」

ども!kawatatsuyaです。
「文章力の基本」が身につくと
*読み手がたちまち味方になる
*評価がぐんぐん上がる
*文章を書くのが楽しくなる
ブロガー必見の本です。
著者紹介 阿部紘久 あべひろひさ 東京大学卒。帝人(株)で、宣伝企画、国際事業企画、開発企画、経営企画に携わった。 その間に、タイ、韓国、イタリアの合弁会社に10年間勤務。その後、日本にある米国系企業のCEOを務めた。昭和女子大や企業で文章指導をしている。
第一章 短く書く
一度にたくさん運ぼうとしない
文章は情報を載せて運ぶ伝達手段ですが、多くの情報を一つの文に詰め込んで、一度に全部を伝えようとすると、読み手に大きな負担をかけてしまいます。
幹を1本1本立てていく
5W1H Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どのように)のうち、まずは「Who(誰)」と「What(何)」に絞って、述語との関係(どうしたのか)を明確に読者に示すべき。それが文章の幹です。
第1章のまとめ
- 句点(。)を打って文章を短く言い切る勇気を持つ。
- 一度にたくさんの情報を運ぼうとしない。何回かに分けて運ぶ。一部を運ぶのをあきらめる。
- 文章の幹~誰(何)がどうしたのか~を、まず明確に示す。
第2章 自然な正しい表現で書く
文の前半と後半をかみ合わせる
*「誰が何をしたのか」「何がどうしたのか」という関係を確認する。
*「こと」で受ける
原文➡彼女の特技は、計算が速いです。→ 改善➡彼女の特技は、計算が速いことです。 「特技は」「特徴は」「長所は」「役割は」のように誰(何)かの「属性」について述べるときには、「こと」で受けます。名詞の形にするためです。
*能動と受動の形を的確に書き分ける
原文➡この報道は明らかに、加害者だと疑われた人の人権が損なわれている。→ 改善➡この報道は明らかに、加害者だと疑われた人の人権を損なっている。
*頭とお尻が泣き別れになっていないかをチェックする(途中に挿入句が入っている場合は要注意)
原文➡お客様からの受ける質問には、正確な返答でなければならない。→ 改善➡お客様からの受ける質問には、正確な返答をしなければならない。
文の形をシンプルにする(述語を2つ重ねない)
一つの述語ですむところで二つの述語が重ねてしまうと、おかしな文になる
原文➡小さな気遣いも大事だと思ったのは、アルバイトの経験から感じるようになった。→ 改善➡アルバイトの経験から、小さな気遣いも大事だと感じるようになった。
因果関係をつかむ
原因と結果が逆になる
原因を取り違える
第3章 言いたいことを明確にする
概念(コンセプト)を整理する
文章というのはいきなり言葉が並ぶのではなくて、最初に概念が整理され、組み立てられ、その概念の一つひとつ言葉に置き換えられていくものである。
なるべくシンプルに整理する
「誰が(何が)どうなのか」「誰が(何が)誰に(何に)何をしたのか」などを表す文の幹は、常にシンプルなものでなければいけない。そのように心がけると、自分の言いたい事が明確になります。
骨子を組み立て、段落に分ける
適度なタイミングで改行して新たな段落(パラグラフ)に入ると、ある一つの意味の固まりがそこで終わり、新たな話が始まることが、視覚的にも読者に伝わります。
話題が変わる、主人公が変わる、場所が変わる、時間が変わる、例示に入る、理由・原因の分析に入るなどさまざまな新たな展開を、改行が端的に「予告」してくれます。
一つの段落の内容は、一行で要約できることに絞るべきです。そのようにして各段落の内容を短く要約して順番に並べたものを「骨子」と呼びます。
段落の数だけ箇条書きされた骨子があらかじめ整理されていれば、構成のしっかりした、ムダのない、流れのいい文章がかけるようになります。
設計図をあらかじめつくることは、必ずしも容易ではないのです。そのようなときには、まずは自分の思いつくままに一通りかいてみて、その後に書いたことの骨子を頭から順に箇条書きにしてみます。そして、その骨子を並べ替えて整理し、そこででき上った設計図をもとに文章を組み替える、というのも現実なやり方です。
基本は古い話から、時系列に書く。
第4章 分かりやすく書く
主役は早く登場させる
書き手と読み手は、少しでも早くその文章の主役(主題)を共有すべきです。
修飾語は直前に置く
原文➡山田は5オーバーでかろうじて優勝の翌週に予選落ちという不名誉を免れた。→ 改善➡先週優勝した山田は5オーバーで、予選落ちという不名誉をかろうじて免れた。
「これ」「それ」は直前の言葉を指す
「これ」「それ」「あれ」「ここ」「そこ」「あそこ」などの指示代名詞は、しばしば読み手に混乱をもたらします。誰が読んでも誤解の余地のない直前の言葉を指すときにのみ、指示代名詞を使うべきです。
読点は、意味の切れ目に打つ
読点(、)は、息継ぎ記号ではありません。一つの文の中で、意味の固まり(言い換えると、意味の切れ目)を視覚的に示すものです。
※ 「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目に読点をいれます。
1971年に愛知県でつくられたココストア1号店が、日本で最初のコンビニだと言われている。
※「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間に読点をいれます。
私は小説が好きなので、新しい小説を手にするだけでワクワクする。
※ 「前提」と「結論」の間
アルバイトに精を出さなくても、生活費に困ることはない。
※ 「状況・場の説明」と「そこで起きていること」の間
7月に白馬岳を登って行くと、足元に無数の高山植物が咲き乱れている。
※ 時間や場面が変わるところ
彼は1年前に転職して、今は順調にやっている。
※ 逆接に変わるところ
警視庁の調べでは年々凶悪事件が減少しているが、私たちの印象はそうではない。
※ 2つのものを対比するとき
初めて海外生活を楽しみにする一方で、見知らぬ土地で長い間生活することに不安を抱いていた。
※ 隣同士の修飾語の間に、予想外の関係が生じてほしくない場合
より多くの、地域になじみのない人に、コミュニティ活動に参加してもらいたい。
※ よく使われる別の意味の表現と区別したいとき
原文➡この製品により多くの電力を・・・ 改善➡この製品により、多くの電力を・・・
※ ひらがなばかり、漢字ばかり、カタカナばかりが続く場合
省略された主語は変えない
原文➡映画によってときには考えさせられ、ときには新しいことを教えてくれた。 考えさせられの主語は私 教えてくれたの主語は映画 改善➡映画によってときには考えさせられ、ときには新しいことが学ぶことができた。 考えさせられたのも、学ぶことができたのも主語は私
ぼやかして書かない
「とか」「みたいな」「~な感じ」「など」「~たり」とぼやかさずにはっきりと書きましょう。これは気づかないうちに使っている表現なので気を付けなければいけません。
明確な「つなぎ語」を使う
因果関係を表すときに、日本人は婉曲的に少し曖昧に書く傾向をもっています。
原文➡私はこのようなトレーニングに参加したことがなく、大変参考になった。 改善➡私はこのようなトレーニングに参加したことがなかったので、大変参考になった。
箇条書きを活用する
箇条書きにすることにより、書き流していたときには気づかなかった論理的矛盾や、曖昧さや、余計な部分、抜けなどが明らかになることがあります。
キーワードを抜かさない
話の大前提となるとキーワードは書き手にとってあまりにも当たり前なので、抜けてしまうことがあります。
第5章 簡潔に書く
いきなり核心に入る
内容のない前置きは、読み手の気持ちを遠ざけてしまいます。
削れる言葉は徹底的に削る
文字を削ると、言いたいことがより鮮明に浮かびあがります。大事なメッセージが、ムダな言葉の中に埋もれてしまうことがないからです。一通り書き終えたら「削れる言葉はないか、もっと短く言えないか」とチェックしながら読み直す習慣を付けて下さい。
同じ言葉が続いて出てきたら一つにする
原文➡地球環境に優しい住まいの条件として、2つ条件があげられる。 改善➡地球環境に優しい住まいの条件は、2つある。
同じ意味の言葉を重複して書かない
原文➡叱られては何回も辞めようと思うことが多々あった。→ 改善➡叱られては、何回も辞めようと思った。
簡潔な表現を選ぶ
原文➡米国には、さまざまな国から留学を目的にやって来る学生が多い。→ 改善➡米国には、さまざまな国からの留学生が多い。
意味のない言葉は書かない
飾りたい気持ちや逃げたい気持ちが潜んでいると、無意味な言葉が入り込みます。
東京は基本的に何でもそろっているから便利である。特に私が住んでいる吉祥寺はお店が多いので、基本的に吉祥寺の外に出なくても問題なく暮らせる。
「これから説明します」「これから述べます」は不要
「なぜなら」「理由としては」なども省く
「という」を削る
原文➡人と約束した時間を守るということを大切にしている。
改善➡人と約束した時間を守ることを大切にしている。
余計な結びも書かない
人は分かりきっていることを改めて説明されるのを快く思いません。
第6章 共感を呼ぶように書く
目に浮かぶように書く
人は頭の中に具体的なイメージ(映像)を思い浮かべることができたときに、そこに感情移入して共感を覚えるのだと思います。
具体的なエピソードから入る
前置きなしに、いきなり具体的なエピソードから書き始めるというのは、とても応用範囲の広いテクニックです。
感情を押しつけず、読み手自身に感じてもらう
「感動」とか「感激」に類す言葉をいっさい使わずに、その場の状況を淡々と目に浮かぶように描き、それを読んだ人が自発的に「素晴らしい」「感動的」と思ってくれることです。
強調する言葉は控えめに使う
原文➡祖母に本当に心から尊敬の念を抱いている。→ 改善➡祖母に心から尊敬の念を抱いている。
持って回った(遠まわしな)表現、凝った表現は避ける
自分の個性はユニークさは、言い回しによってではなしに、内容で表しましょう。
読み手をあまり待たせない
主語と述語を近づける。
読み手に謎をかけたまま終わらない
彼と私は、水泳部で専門種目が同じだったため、長年ライバルとして競い合ってきた。
「専門種目は何だろう」という疑問を自然に持つと思います。
読み手の期待を裏切らない
文章を書く作業は、最初に読み手が今立っている所にともに立ち、それから自分(書き手)が目指す所まで、道案内をしながら一緒に行く旅のようなものです。
そして、句点がくるたびに「なるほど、そうか。分かった。それで?」と思ってもらいながら、ともに歩むのが良い文章です。
読み手の心の中に壁をつくらせない
「~すべきではないか」「~の義務がある」「以下に詳細を報告します」は、出来るだけ使わない。
読み手の気持ちを逆なでしたり、警戒燗を与えたりして、心の中に壁をつくらせてしまっては、理解と共感を求める目的からそれてしまいます。
by kawatatsuya

